映画

伊福部昭音楽祭に行ったのだ

忙しさにかまけて早ひと月経ってしまった今さら恐縮だが、7月13(日)に東京オペラシティで「第4回 伊福部昭音楽祭」があった。生誕100年のメモリアルイヤーだが、目玉は同じく生誕60周年の『ゴジラ』第1作からデジタル処理で消した音楽を、オーケストラの…

スターリング、エフレム・ジンバリストJr

エフレム・ジンバリストJrは、僕がこの世で3番目に名前をよく「聞いた」俳優。『アメリカ連邦警察 FBI』のオープニングで、毎回「スターリング、エフレム・ジンバリストJr」と読み上げられていたからね(ちなみに1位はヴィク・モローとリック・ジェーソン@『…

最近のラヴクラフトさん

9月27日(金)深夜、歌舞伎町ロフトプラスワンにて菊地秀行氏のトークライヴ。氏が編集した秘蔵のビデオを肴にいろいろ語る趣向で、今回のお題は「最近のラヴクラフトさん」。インディーズの低予算映画や非商業作品を集めたレアもののお蔵出しである。 俺は…

植木等と古沢憲吾

東京新聞夕刊 犬塚弘「この道」(企画・構成 佐藤利明)より。 37 結婚 話を少し戻します。「おとなの漫画」が始まってしばらくは、クレイジーは、車を持てる余裕もありませんでした。ある日、谷啓が最初に車を買ったんです。珍しいんで、みんな「乗せろ、乗…

犬塚弘が見た渥美清と三木のり平

東京新聞夕刊に連載中の、犬塚弘「この道」(企画・構成 佐藤利明)より。 28 渥美清 喜劇人との共演といえば、日劇で初めて渥美清さんと同じステージに立ったことは忘れられません。クレイジーとしても初めての日劇だったんで、よく覚えています。ぼくらが…

初七日と黒衣の女

もんじろう初七日。お寺さんで葬式を挙げてもらったので、三途の川を渡れないのも気の毒だと思って、お経の真似事を。ネットで見つけたルビ付きの般若心経を、PC画面で見ながらという罰当たりなやり方なので、効き目があったかどうか……。 群馬の義父のところ…

一度は撮りたい女もの

江崎実生 背広・ネクタイで撮影所に来てね、入社の挨拶があって午前10時に集まって、昼からもうつけられちゃったの、忘れもしない古川卓巳って人の作品に。で、もう10日間家帰れない、そのまんま。この近所の旅館に明け方頃割り振って、車で割り落とされて、…

レッツゴー仮面ライダー

先日、妻が仕事で出かけた隙を盗んで『レッツゴー仮面ライダー』を観てきた。思い出に泥を塗られたような『オールライダー対大ショッカー』と同じ監督・脚本コンビなので少々不安だったのだが、あちらが平成ライダー10周年だとすれば、こちらはライダー生誕4…

タコ社長はつらいよ

東京新聞の夕刊に、倍賞千恵子が「この道」という自伝エッセイを連載しているんだが、お酒に絡んでこんな話があった。(4月23日付) 若いころですが「男はつらいよ」の打ち上げの後、夫役の前田吟さんに誘われ、「タコ社長」役の太宰久雄さんと3人で横浜の…

平田昭彦主演『椿三十郎』

今日の昼は西国分寺駅近くの多喜窪通り沿い、府中街道との交差点そばにあるラーメン屋〈熊祥〉で、かなでらーめん(550円)。 蟹ダシということだが、残念ながら俺の舌ではよく分からない。 ただ、ここは適正価格で「普通」に美味い=飽きがこないという貴重…

さらばヤマト西崎

『宇宙戦艦ヤマト』への情熱――西崎義展さんを悼む 山本暎一 西崎さんが亡くなった、とファックスで知って、驚いた。 最後に会ったのは、「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」(2009年)を、2人、事務所で見たときである。編集のシロウトっぽさが気になり、「舛田…

「女性ならではの視点」と言い出す奴は信用できない

東京新聞11月26日付夕刊より。 女性目線で名作発掘 大森の映画館 来月一新東京・大森の映画館「キネカ大森」が、三スクリーンのうち一つ(六十九席)を過去の名作の上映専用とし、女性スタッフが運営するという珍しいスタイルで、十二月四日にリニューアルオ…

ヤマトを喰う

海軍カレーだったら良かったのに。 さすがイスカンダルのイメージだけあって水っぽいよ、メロンソーダ風味。 ガミラスだったらチーズパンかカレーパンてところだな。 当てに行った大作のはずなのに、『CASSHERN』や『デビルマン』以上の場末感が漂う『ヤマト…

さらば職人

リチャード・フライシャー死去。享年89歳。もう20年近く作品を撮ってなかったので、ショックというよりは“まだ生きてたのか”という軽い驚きを覚えたのは申し訳ない。 各所の記事では『「トラ!トラ!トラ!」の』という枕詞がついていたり、「海底二万哩」や…