記事

言葉の力暴走中

「広報 東京都」8月号より。 水道橋博士が語るはかせのはなし 身につけたい「言葉の力」 先日、ある番組で東京都副知事の猪瀬直樹さんにお会いしました。 随分、久しぶりでしたが、猪瀬さんの新刊本の話から楽屋話は始まりました。 作家同士の都知事と副知事…

地を穿つ魔

6月10日付東京新聞「こちら特報部」より。 「地下原発」は菅降ろし?/超党派議連発足の狙いは 深刻な大震災や福島第1原発事故のさなかに国民をあきれさせた菅直人内閣の不信任騒動。その渦中の先月31日、超党派による「地下式原子力発電所政策推進議連」が…

原発もみんなで動かせば怖くない

6月8日付東京新聞「こちら特報部」より。 大連立“真の狙い”は/駆け引き優先 国会休業? ドイツでは6日、福島第1原発事故を受けて、2022年までの原発全廃が閣議決定された。一方、日本の国会議員は、原発事故の収束や大震災の復興に全力を注ぐべき時に、大連…

6月3日付東京新聞「こちら特報部」より。

菅降ろしに原発の影/首相なぜ追いつめられた 不信任決議や党分裂の最悪の事態こそ回避したものの、「辞意表明」へと追い込まれた菅直人首相。首相として求心力は放棄したのも同然だ。それにしても「菅おろし」の風は、なぜ今、急に、これほどの力を得たのか…

怪談仕込み中

5月25日付東京新聞夕刊文化欄より。 怪談トークで東北支援/東雅夫日本民俗学の父・柳田國男の名著『遠野物語』は、岩手県遠野地方出身の文学青年・佐々木喜善が、柳田邸で催された怪談会の席で披露した地元岩手の怪談奇聞を、柳田が筆録再話して成った。今…

歌舞伎おそるるに足らず

東京新聞夕刊連載・松本幸四郎「この道」(10年12月25日付)より。 昭和32(1957)年文学座の『明智光秀』に父と出ていた時のこと。劇評では父ばかりが絶賛され、文学座にはどうにも分の悪い状況のまま千秋楽を迎えた。その最後の舞台を袖から見ていた僕の前…

総統閣下、叱りつけてやってください

東京新聞のTV欄に掲載される輪番制のコラム「言いたい放談」(4月29日付)より。 有事のリーダー 西 正(オフィスN代表) 今回の震災は確かに未曾有の出来事でもあったし、原発の問題もセットになってしまったことから、復興といっても簡単ではないことは分…

いつも心に伊福部昭

5月1日・産経ニュースより。 緊急地震速報…チャイムに苦心の音色 「ゴジラ」の検討も チャランチャラン…。3月11日以降、テレビから頻繁に流れる緊急地震速報の警報音。このチャイムは、NHKの依頼で伊福部達(とおる)・東京大名誉教授(高齢社会総合研究…

タコ社長はつらいよ

東京新聞の夕刊に、倍賞千恵子が「この道」という自伝エッセイを連載しているんだが、お酒に絡んでこんな話があった。(4月23日付) 若いころですが「男はつらいよ」の打ち上げの後、夫役の前田吟さんに誘われ、「タコ社長」役の太宰久雄さんと3人で横浜の…

ふたつの双葉町

4月18日付東京新聞より。 「埼玉」とすれ違う思い 福島県内避難の双葉町民 「少しでも故郷の近くに」「みんなこっちに来い」 福島第一原発の事故で、町民約7000人のうち約1400人が役場ごと埼玉県に移転した福島県双葉町。一方、故郷に近い福島県内にとどまる…

神様が語るプロ野球と災害(その3)

白球の記憶 災害復興とプロ野球 杉下茂さんに聞く 下 東西対抗戦開催(1945年) 終戦直後 鈴なりの人 私は1925(大正14)年に東京・神田で生まれた。関東大震災はその2年前のことで体験はしていないが、24年に始まった選抜高校野球は、震災復興の願いを込め…

神様が語るプロ野球と災害(その2)

白球の記憶 災害復興とプロ野球 杉下茂さんに聞く 中 中日球場大火災(1951年) 被災者「野球頑張れ」 私は伊勢湾台風の他にも災害に遭った。これは人災だ。1951年8月19日中日球場(現ナゴヤ球場)で行われた中日―巨人戦の最中に起きた大火災は、プロ野球史…

神様が語るプロ野球と災害(その1)

3月28日〜29日にかけて東京新聞に掲載された、プロ野球と災害についての“フォークボールの神様”杉下茂の回顧談。 白球の記憶 災害復興とプロ野球 杉下茂さんに聞く 東日本大震災発生から2週間あまりが過ぎた。多くのスポーツイベントが中止となる中、選抜高…

飲み屋の達人

3月24日付東京新聞夕刊、マイク・モラスキーの連載コラム「私の東京千鳥足遍歴」より。 居酒屋での会話術 川崎市の溝の口駅西口商店街の立ち飲み屋は、客層が厚いのも魅力。このごろスーツ姿のサラリーマンが目立つが、作業服の労働者も、地元の商店主も、た…