ミステリ

日常の2時間サスペンス

義父が亡くなったのは深夜から未明にかけてのことらしい。なかなか起きてこないのを不審に思った義母が部屋を覗いて、義父が横たわっているのを発見。パニクり救急車を呼んだ結果、「不審死」として警察が乗り込んでくる羽目となった。しかも頭部に傷を負っ…

楢喜八さんにお話を聞いたのだ

19(土)は推理作家協会の土曜サロンへ。 ゲストは画家・イラストレーターの楢喜八氏。『ミステリマガジン』の!とか『幻影城』の!とかハヤカワ文庫の!とか『真ク・リトル・リトル神話大系』の!とか『学校の怪談』の!とかその他諸々、世代や嗜好によって…

三隣亡と小沢仁志と探偵たち

9月22日(日) 初台のZaroffという画廊に。石神茉莉の《玩具館》シリーズ(でいいのか?)の舞台となる店〈三隣亡〉をモティーフにしたギャラリーが開かれているのである。これまで3回行きそびれていたのでようやくだ。 多分、新線新宿駅が出来て以来、初台…

娘が語る渡辺啓助

4月16日の推理作家協会・土曜サロンのゲストは、渡辺啓助の娘で画家・ギャラリストの渡辺東さん。いろいろと伺った中から、個人的に特に印象に残った話を覚書として残しておく。 渡辺啓助はたいへん遊び好きだった。弟の温とともに「瀕死の白鳥」を踊ったり…

ミス・マープルって、ル・カレやデ・パルマと同じなのか

「こんばんは、ミス・マープルさん」 たまたまつけたミステリチャンネルでやってた『ミス・マープル』(たぶん「牧師館の殺人」)より。 「ミス・マープル」って敬称じゃなくて、「芋洗坂係長」みたいに名前なのかよ! あと「中曽根大勲位」とか「藤原組長」…

美妙な怪談

村松定孝の児童向け名著『わたしは幽霊を見た』('72年、少年少女講談社文庫/いわゆる“ふくろうの本”)の中に、「本を読みにくる亡霊」という逸話がある。 昭和9年の正月二日、児童文学者・国文学者の福田清人が、先輩の国文学者・塩田良平の家に年始に訪れ…

わたしは牡羊座の男

今、レオニー・スヴァンの『ひつじ探偵団』(早川書房)を読んでいるのだけれど、その中に主役級で四本角の黒い羊というのが出てくる。なんかイメージが掴みづらいなあと思っていると、さっき飯を食いながらつけたTVに、いきなりそんな羊の姿が! マン島にい…

気をつけろ、作者は――

某有名作家が別名義で書いた『連れていって、どこかへ』。 版元の早川では著者あてクイズなんかもやってますが ――おい。 思いきっり訳者あとがきに明記してるじゃねぇか! 冷静に考えれば当たり前だけど。 ちなみに上記のページも、「ヒント」とは言え丸分か…