ホラー/ファンタジー

氷の予知夢

肺炎で3ヶ月ほど入院し、一時は生死の境も彷徨いながらようやく退院して療養生活を送っていた義父から一月半ほど前、SOSが入った。義母が4,5日留守にしていて、ろくにものも食べていないという。普段からあれ買ってきてくれこれ持ってきてくれと、言うことを…

宗派別 ハロウィーンに物申す!

11月1日付東京新聞・特報面より。 ハロウィーン狂騒 宗教者どう見る?近年、全国各地で急速な盛り上がりをみせる「ハロウィーン」。仮装イベントを中心に季節の商戦としても定着した感はあるが、忘れてはならないのは、もともとは欧米の宗教や文化に根ざした…

楢喜八さんにお話を聞いたのだ

19(土)は推理作家協会の土曜サロンへ。 ゲストは画家・イラストレーターの楢喜八氏。『ミステリマガジン』の!とか『幻影城』の!とかハヤカワ文庫の!とか『真ク・リトル・リトル神話大系』の!とか『学校の怪談』の!とかその他諸々、世代や嗜好によって…

最近のラヴクラフトさん

9月27日(金)深夜、歌舞伎町ロフトプラスワンにて菊地秀行氏のトークライヴ。氏が編集した秘蔵のビデオを肴にいろいろ語る趣向で、今回のお題は「最近のラヴクラフトさん」。インディーズの低予算映画や非商業作品を集めたレアもののお蔵出しである。 俺は…

三隣亡と小沢仁志と探偵たち

9月22日(日) 初台のZaroffという画廊に。石神茉莉の《玩具館》シリーズ(でいいのか?)の舞台となる店〈三隣亡〉をモティーフにしたギャラリーが開かれているのである。これまで3回行きそびれていたのでようやくだ。 多分、新線新宿駅が出来て以来、初台…

初七日と黒衣の女

もんじろう初七日。お寺さんで葬式を挙げてもらったので、三途の川を渡れないのも気の毒だと思って、お経の真似事を。ネットで見つけたルビ付きの般若心経を、PC画面で見ながらという罰当たりなやり方なので、効き目があったかどうか……。 群馬の義父のところ…

怪談仕込み中

5月25日付東京新聞夕刊文化欄より。 怪談トークで東北支援/東雅夫日本民俗学の父・柳田國男の名著『遠野物語』は、岩手県遠野地方出身の文学青年・佐々木喜善が、柳田邸で催された怪談会の席で披露した地元岩手の怪談奇聞を、柳田が筆録再話して成った。今…

仮面ライダー対大邪神軍団

仮面ライダーとクトゥルーをはしごするという、ダメな大人の休日を満喫した。まずは日本橋三越で開催中の仮面ライダー展。連休後半の初日だけあって、大きいお友達と小さいお友達でなかなかの混雑ぶり。 第1部は石ノ森章太郎の原画展示で、デザイン画や各種…

深きものの居酒屋

美妙な怪談

村松定孝の児童向け名著『わたしは幽霊を見た』('72年、少年少女講談社文庫/いわゆる“ふくろうの本”)の中に、「本を読みにくる亡霊」という逸話がある。 昭和9年の正月二日、児童文学者・国文学者の福田清人が、先輩の国文学者・塩田良平の家に年始に訪れ…

めろんちゃんのひみつのハンバーグ

昨日(23日)付東京新聞読者欄より。ひみつのごはん 先日、電車にゆられていたときのこと。 ある駅から乗ってきた小さな女の子の愛らしさに、私は目を奪われました。ヘンリー・ダーガーの絵に描かれている子どものような、無垢な感じの女の子でした。 まだ三…

やっぱりクトゥルーは

太平洋深海に「雪男のカニ」(Yahoo!ニュース) 太平洋の深海で発見された白い毛に覆われた新種の甲殻類。その姿から「イエティ(雪男)のカニ」と呼ばれている。体長約15センチ。イースター島の南方、深さ2300メートルの熱水が噴き出す海底付近で発…