名は体を表す

5月3日付東京新聞読者欄より。

津波災害に名称変えて
無職 佐伯禎明・78歳(東京都世田谷区)


死者・行方不明者合わせて2万5千人を超える「東日本大震災」では、津波のことが忘れられてしまうから呼び方を変えてほしいという大津波の被災者の悲痛な訴えが、4月20日付の夕刊に紹介されていた。本当にその通りだと思う。
この呼び方は閣議で決まったもの(4月2日付)だそうだが、内閣と同様いささかお粗末だ。「震災」とは主として地震そのものによる災害のことである。
関東大震災」「阪神淡路大震災」を思い浮かべればよい。今回は地震による被害もあるが、大惨事をもたらしたのはむしろ地震の後から襲った大津波であり、報道によれば犠牲者の9割がそうだと言われている。
従って、「大震災」ではなく、「地震津波大災害」とでも言うべきである。それに、「東日本」とは日本のどこをさすのだろう。この際、いっそのこと、原発の大事故も加えて長くなるが、正確には
平成東北関東地震津波原発大災害
とでも呼んで、略称を考えたらどうだろうか。

大規模地震対策特別措置法によれば、「地震災害」とは
地震動により直接に生ずる被害及びこれに伴い発生する津波、火事、爆発その他の異常な現象により生ずる被害」
だから、これでいいわけですが。関東大震災にしても、火災の被害が大きかったんだしね。

にしても、長えよ「平成東北関東地震津波原発大災害」! 2時間サスペンスか。
で、「略称を考えたら」って、それが「東日本大震災」ってことでいいじゃない。
なんか、ダメな会議の典型みたいな感じです。