捌くのは俺だ

東京新聞(3/18)特報面より。

選挙報復か
秋田・にかほ市長 指名外し補助金減額


昨年10月、3選された秋田県にかほ市の横山忠長市長(66)が、選挙の対立候補の関係者が関わる団体の補助金をカットしたり、関係会社を市発注工事の指名競争入札から外したりしている。報復とも取れる行動に批判が出ている。

市長選の対立候補は会社役員佐藤ちづ子氏(66)。ちづ子氏の後援会長を務めた佐藤作内市商工会長(66)は選挙後、商工会の運営補助金を例年の1100万円から600万円に減額すると通知された。補助金の復活と引き換える形で辞表を出した。経営する電器店は、備品購入の入札から外された。ちづ子氏の夫正氏(67)が社長を務める測量設計会社は指名外しを受けた。
関係者によると、横山市長と佐藤氏は以前からそりが合わなかった。ちづ子氏が市長の後援会役員を務めていた経緯もあって、確執が深まったという。
佐藤氏は「個人の立場で選挙応援したのに公的団体の補助金カットという形で報復するのは考えられない」。正氏も「誰も選挙に出られなくなる」。
横山市長は4日の市議会全員協議会で「お騒がせした」と陳謝する一方、「選挙戦で誤った数字に基づいて市政を批判された。社会的な責任を取ってもらった」と発言した。行動自体は問題ないという姿勢だ。
指名外しは横山市長が初当選した2005年にもあった。市内の建設業関係者は「横山市政以前からある悪弊だ」と指摘する。市長は以前、旧象潟町の職員で、「職員時代に悪いやり方を学んだのではないか」と推測した。
市財政課によると、指名外しは市長の指示で、「市長の裁量権の範囲内で法令違反には当たらない」と説明する。ただ、公共工事への参加は公平であるべきで、権力による仕返しと見られても仕方ない。
県内の首長の1人は「選挙に誹謗中傷は付き物だとしても、終わればそれまで。首長が特定の業者を入れたり外したりするのも考えられない」と話す。
横山市長との1問1答は以下の通り。
―市商工会の補助金カットを指示した理由は。
「選挙のしこりと言うより以前からの問題だ。佐藤会長は市政批判を繰り返してきた」
―指名から外した会社社長は佐藤ちづ子氏の夫だ。
「(ちづ子氏は)自分の後援会役員をやってもらっていたのに、突然立候補した。後ろから斬りつけられたようなものだ。誤った内容で批判されたこともあり責任を取ってもらった」

まあどこにでもあることかもしれないけど、こんなにあからさまで、しかも全く悪びれていないところが凄い。
年齢からするとみんな同級生で、長年ドロドロしてたりするのかなあ。ちづ子氏を巡っていろいろあったりとか。