人間とトモダチになった赤鬼

在日米軍、被災高校でがれき撤去


日本各地に駐留する米軍が30日、大津波の被害を受けた宮城県石巻市の県立石巻工業高校で、教員や生徒らと校舎に流れ込んだ泥やがれきの除去作業を行った。被災して実施が4月5日にずれ込んだ入学試験や、入学式などを控え、校舎を使えるようにするため。


石巻市の要請に米軍が応えた。作業には陸海空軍・海兵隊の計約50人と、同校の教員と生徒計約120人が参加した。


30日午前9時、学校玄関前で米兵が整列すると、野球部やサッカー部の生徒から
「かっこいい」「でっけー」
と歓声が上がった。米兵たちはスコップですくったり、水で洗い流して体育館内の泥を取り除くなどした。


初めは
「大きくて怖そう」
などと、米兵を避けていた生徒らも、一緒にブラシ掛けをするうちに、笑顔で会話するなど打ち解けた様子に。卓球部の2年丹野真稔君(17)は
「自分たちなら3人がかりで持ち上げる卓球台を1人で運んでいて驚いた」


作業を指揮する海兵隊のショーン・マクマーン中尉は「津波被害は非常に残念。復旧に向けて、ともに働けることをうれしく思う」と話した。


米軍は今後、石巻市内の4小学校でも泥やがれきの除去を行う。


在日米軍司令部によると28日現在、米軍約1万8千人が支援活動に携わっている。仙台空港三陸沿岸の港湾の復旧作業を担当。海兵隊は揚陸艇で同県気仙沼市の離島・大島に救援物資や重機を運んだ。


(3月30日 共同通信

3月31日付の東京新聞には、一緒に作業した吉本尚生君(17)の
「見た目はごついのにフレンドリー。来てくれてうれしい」という笑顔のコメントも。
敗戦以来の国難とよく言われるが、これじゃ本当に「ぎぶみーちょこれーと」の頃の子供だよ。可愛らしいけど。