昔のカンニングはよかった

3月10日付東京新聞投稿欄より。

大学入試不正を考える主婦 山下信子・48歳(千葉県船橋市


大学入試問題ネット投稿の問題で、不正行為への怒りはあるが、私自身も中学校の中間や期末試験でカンニングを試みたことがあった。
今から30年以上も前なので携帯電話はないから、手書きのカンニングペーパーをこしらえた。小心者の私はその手紙を試験中に盗み見る度胸はなく、未遂に終わった。でも、カンニングペーパーを作るのは結構難儀な作業で、作る課程で暗記できてしまったりした。
そう考えてみて気が付いた。今回の事件に限らず、自分で調べたり考えたりする労力を使わずに、安易にネットで他人が提供する情報にだけ頼る風潮がある。私自身もウィキペディアのようなものにすぐに依存する傾向がある。「何でも人に聞けばよい」という風潮を象徴している事件だと思った。

出た! カンニングさえ「昔はよかった」。

しかし、情報ってたいてい「他人が提供する」ものだよなあ。