ヌルヌルはヌルヌルだろ

デニス・カーンをKOしたことで、大晦日の国内戦復帰がなし崩しに既定路線となった秋山成勲
ヌルヌル事件の発生当初は、勝てない桜庭の妄言と言わんばかりだったにもかかわらず、本当にヌルヌルだったと分かった途端、手のひらを返したように秋山バッシングに回ったスポーツマスコミは、今回もあっさり流れを乗り換えて、“不運にも辛い目にあった孝行息子”的物語で推し始めてます。その最たるものはスポニチ。試合翌日(29日)の記事では


秋山KO復帰!大みそか吉田戦浮上

秋山がDynamaite!!切符をつかんだ。HERO'S韓国大会は28日、ソウル・ジャンチュン体育館で行われ、10カ月ぶりの復帰戦で秋山成勲(32=フリー)は強豪のデニス・カーン(30=カナダ)に1Rから積極的に打撃戦を挑み、4分45秒に右アッパー1発でKO勝ちした。次戦は大みそかのDynamaite!!に出場することが確定。対戦相手には吉田秀彦(38=吉田道場)の名前が浮上した。

10カ月ぶりの“勝利”を挙げた次の瞬間、秋山はコーナーに上がって雄叫びを上げた。カーンとの“みそぎ”の一戦。PRIDEでわずか1敗の強豪が相手とあって、試合前は絶対不利の声が大勢を占めていた。しかし、開始から冷静に攻め続け、左ジャブで鼻血を出させると完全に秋山ペース。コーナーに詰めると、最後は右アッパーでカーンを見事にKOし下馬評を覆した。

「勝った瞬間は今までのことが走馬灯のようによみがえってきた。だが、まだ終わっていないしこれからが始まりです」

5289人の韓国ファンからの大歓声を全身に浴びながら秋山は苦しい10カ月を振り返った。3社あったスポンサーは次々と離れ、サイトでも“ぬるぬる”秋山として誹謗中傷された。母親・劉銀華さんが経営する飲食店に、嫌がらせの電話が一日中かかりっぱなしだったこともあっただけに「お母さんに迷惑かけたし、長生きしてほしい」と涙を流した。それでも腐らずに都内のジムや母校・近大で地道に練習に明け暮れ、その努力がついに結実した。

完全勝利の秋山に谷川貞治FEG代表(46)は「きょう勝ったことで誰も文句はないと思う。素晴らしい試合でした。これでDynamaite!!に選びたい」と出場を確約。対戦相手には「交渉していないが個人的には吉田選手とやらせたい」とバルセロナ五輪金メダリストの吉田の名前を挙げた。

Dynamaite!!では、対戦こそしないが因縁の桜庭と同じリングに上がることになる。「去年の事件のゴールはない。自分が一生心に背負っていくしかない」と秋山。まだ“みそぎ”は始まったばかりだ。

「誹謗中傷」って……ホントにヌルヌルだったんですけど。
当のスポニチだって、前日(28日)の試合前計量の記事では見出しが


ヌルヌル秋山”復帰戦も道着なし



−−ってお前らもじゃん!