ジョシュをとりもどせ!!

昨日は、PRIDE31の地上波放送を見た。
毎回腹を立てては、うちのCATVでもPPVが見られるようにならねぇかなぁ、と切に願うわけだが、今回最も許せんのは、ジョシュ・バーネットがついに「愛をとりもどせ!!」で入場した場面を流さなかったことである。
確かに、PRIDE初参戦であるVS.ミルコ・クロコップ第1戦で同曲をかけなかった以上、満を持して無差別級GPでドッカーン、というのが普通に考える筋で、なんでよりにもよって、たかが中村和裕相手に初めて使うのかが分からないけど、まぁケンシロウだって、最初は雑魚キャラ相手に北斗神拳を使ってたわけだしな。映画だって来週公開で、タイミング的にはバッチリだろ。
試合後のマイクやインタビューも完全スルー。
「ムサベツキュウチャンピオン、イク!」
とか
「サイゴニ、ホクトシンケンハムテキダ!」
なんて、燃えどころ、泣きどころだぜ。
DSEでは、中村を無理やり次代のエースに仕立てようとしているが、ファンにアピールするのはむしろジョシュだよジョシュ。なにしろ“青い目のケンシロウ”、UWFと闘魂(ストロングスタイル)を受け継ぐ者――はっきり言えば日本通のオタクだ。ただし世界最強。総合熱心に見てるのなんて、大半は実戦経験もないオタク(特にプロレス)なんだから(と決めつけてみる)、そういう奴ら――ていうか俺らのハート鷲掴みですよ。
極端にアンフォトジェニックで試合っぷりも塩、叩く大口にも愛嬌のない、アドバンテージは日本人だってだけの柔道バカより、よっぽど日本の心を持ったサムライ、漢(おとこ)だ! こういう人を大事にせずして、日本文化を世界に広めることなどできようか!? さあ、冷や飯喰らわせた新日に代わって、落とし前をつけるのだ、DSE&フジテレビ&すべての格闘技・プロレスファンよ!
でもその前に、ジョシュよ、身体絞ってスタミナつけて、試合勘を取り戻してくれ。

と、すっかり興奮してしまったが、全体的には今ひとつ煮え切らない大会だった。
確かに、無差別級GPを最後に現役を引退したいという高坂剛の「皆さん、もう1度だけ力を貸してください」にはジンときた。でも、今の盛りを過ぎたスぺーヒー相手にあんな試合じゃ、なんか危なっかしいよなぁ。
西島洋介も、最初のテイクダウンからのマウントを必死に振り切って脱出したときにはグッときた。でも、確かに執念と根性は感じたけれど、どうも勝つためというよりは負けないため、って感じになってったよなぁ。そりゃ、37キロのウェイト差はあるけれど、オファーを受けた時点で言い訳にはならないだろう。相手に数戦の総合経験があるとはいえ、同じ立ち技出身だし。
田村潔司にいたっては何をしに出てきたのか……? もはや高田延彦本部長を凌いで、金原弘光と並ぶU系最大の戦犯だな。まあ、ノゲイラとの手足の長さのあまりといえばあまりな差には、ちょっと笑ってしまったけど。
ハリトーノフマウリシオ・ショーグンも、怪我でいいところのないままTKOだし。
ただ、ハイライトだけだった“ランペイジ”ジャクソンとユン・ドンシクの試合は、ちょっと面白そうだったな。それとも、ハイライトだけだからか?