地底・海底どんと来い!
解説を書いた文庫が相次いで発売になってます。
まずはブライアン・ラムレイの「地を穿つ魔」(創元推理文庫)。
碩学のゴースト・ハンター、タイタス・クロウを主人公とする連作の長篇第1作。ご存じクトゥルー神話の1篇ですが、前半の恐怖ムードから、後半は地底に潜んで地震を発生させる邪神群に、人類の科学と叡智で戦いを挑むという、燃える(誤変換ではない)怪獣小説にもなってます。
解説の方は、10枚の依頼に20枚書いて半分縮めるという、ムダな情熱を発散してしまいました。
もうひとつは平谷美樹の「呪海」(光文社文庫)。
こちらも、東北のまつろわぬ神を祀る神社の、若き神職を主人公とする伝奇ホラー連作の第1作。海底に溜まった穢れが人形軍団となって、霧の中から襲ってくるという人形版「ザ・フォッグ」です。穢れが溜まるシステムに、社会科の授業を思い出すスケールの大きな仕掛けがあって、ツボ。
書店等で見かけましたらなにとぞよろしゅうに。
- 作者: ブライアン・ラムレイ,夏来健次
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/01/11
- メディア: 文庫
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- 作者: 平谷美樹
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/01
- メディア: 文庫
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- 出版社/メーカー: 東北新社
- 発売日: 2005/06/24
- メディア: DVD
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